はじめに

子どもの「なぜ?」は、まるで小さな冒険の扉。幼稚園生から高校生まで、子どもたちは日々、キラキラした目で「なんで空は青いの?」「どうして木は大きいの?」と質問してきます。
そんな瞬間、保護者の皆さんはどう答えますか?「後で調べようね」と流してしまうのは簡単ですが、この「なぜ?」こそ、お子さんの好奇心を育て、学びの基礎を築く絶好のチャンス!
スクールIEでは、個別指導を通じて子どもの「知りたい!」を伸ばすプロですが、家庭でもできる簡単な方法があります。
今回は、「質問を学びのチャンスに」をテーマに、親子で楽しみながら好奇心を育む具体的なアイデアと、スクールIEのサポートをご紹介します。

1 「なぜ?」を受け止める姿勢が好奇心の第一歩
子どもの質問は、時に保護者を驚かせるほどユニーク。「なんで月は光ってるの?」と聞かれたら、すぐに答えを知らなくても大丈夫!大切なのは、「いい質問だね!一緒に考えてみよう!」と前向きに受け止める姿勢です。この一言で、お子さんは「自分の疑問は大事にされる」と感じ、もっと知りたいという意欲が芽生えます。たとえば、「月が光るのは、太陽の光を反射してるからだよ。どんな形に見える?」と返すと、単なる答えで終わらず、観察や想像力へとつながります。スクールIEの講師は、こうした「質問を広げる」アプローチを個別指導で実践。お子さんの興味に合わせた声かけで、「学ぶって楽しい!」を引き出します。家庭でも、まずは「急いで答える」より「一緒に考える」を意識してみましょう。

2 質問を「対話」に変えるコツ
子どもの「なぜ?」を学びに変えるには、対話が鍵です。たとえば、小学生が「なんで雨が降るの?」と聞いてきたら、「水が空に上がって、雲になって、落ちてくるんだよ。どんな雲を見たことある?」と返してみて。答えを教えるだけでなく、関連する質問を投げかけると、お子さんの思考が広がります。幼稚園生なら「雨の音、どんな音だった?」と感覚を刺激し、中高生なら「雨が少ない地域ってどんな生活かな?」と社会や科学につなげても。ポイントは、正解を急がないこと。間違った答えでも「面白い考えだね!他には?」と肯定すると、考える楽しさが育ちます。スクールIEの無料学習相談では、こうした対話のコツを年齢別にアドバイス。「子どもの思考を伸ばす声かけ」を紹介しています。

3 日常のシーンを学びの舞台に
質問を学びに変える舞台は、特別な場所でなくてもOK!キッチン、公園、寝る前のひととき—どんな瞬間もチャンスです。たとえば、夕食中に「なんでニンジンはオレンジなの?」と聞かれたら、「ニンジンの中の色素が関係してるよ。他にオレンジの食べ物は?」とクイズ形式に。公園で「なんで鳥は飛べるの?」と聞かれたら、「羽の形がポイントだよ。飛行機と似てると思う?」とつなげてみる。こうした会話は、子どもの観察力を磨き、知識を「自分のもの」にします。

次回は後半の3選を紹介していきます。