期末テストが近づくと、「勉強しなきゃ」と思いながらも、なかなか本気になれない。そんな経験はありませんか?実は、テスト勉強で結果を出すカギは「自分ごと化」にあります。今回は、点数アップに直結する目標設定と計画の立て方をご紹介します。
なぜ「自分ごと化」が重要なのか
「親に言われたから」「テストがあるから」という理由で勉強しても、なかなか身が入りません。一方、自分自身が「この点数を取りたい」「この科目を克服したい」と心から思えると、勉強への姿勢が大きく変わります。
自分ごと化とは、テスト勉強を「やらされること」から「自分がやりたいこと」に変換すること。この意識の転換こそが、継続的な努力と結果につながる原動力になるのです。
ステップ1:「なりたい自分」から逆算する
まず、テスト後の自分をイメージしましょう。具体的には
問いかけてみる
- どんな点数を取ったら嬉しい?
- どの科目で成長を感じたい?
- テスト後、どんな気持ちでいたい?
ポイントは「親が喜ぶから」ではなく、「自分が納得できるか」という視点です。「数学で70点取れたら、苦手意識がなくなりそう」「英語で80点以上なら、自信が持てる」など、自分の感情とリンクさせることが大切です。
ステップ2:現実的で具体的な目標を立てる
イメージができたら、具体的な目標に落とし込みます。
良い目標の例
- 「数学を前回より15点上げて70点を目指す」
- 「英語の単語テストで毎回90点以上を取る」
- 「理科の苦手な化学分野を集中的に勉強する」
避けたい目標の例
- 「全科目で100点」(非現実的すぎる)
- 「頑張る」(抽象的すぎる)
- 「とにかく勉強する」(具体性がない)
目標は「ちょっと頑張れば届きそう」なレベルに設定するのがコツ。高すぎると挫折し、低すぎるとやる気が出ません。前回のテストから10〜20点アップを目安にすると良いでしょう。
ステップ3:逆算思考で計画を立てる
目標が決まったら、テスト当日から逆算して計画を立てます。
2週間前にやるべきこと
- テスト範囲の確認と整理
- 各科目に必要な勉強時間の見積もり
- 使う教材やノートの準備
1週間前からの取り組み
- 苦手分野の集中学習
- 問題集を解いて理解度チェック
- 分からないところの質問リストアップ
3日前〜前日
- 全体の復習と重要ポイントの確認
- 暗記事項の最終チェック
- 十分な睡眠を確保
ここで重要なのは「毎日完璧にこなす」ことではなく、「できなかった日があっても軌道修正できる」余裕を持つこと。計画は8割達成できれば上出来と考えましょう。
ステップ4:小さな目標で達成感を積み重ねる
大きな目標だけでは、途中で息切れしてしまいます。そこで効果的なのが「小さな目標」の設定です。
例えば
- 「今日は英単語を20個覚える」
- 「数学の問題集を5ページ進める」
- 「理科のノートまとめを30分やる」
達成できたら、カレンダーにシールを貼る、チェックリストに印をつけるなど、視覚的に成果が分かる工夫をすると、さらにモチベーションが高まります。小さな達成感の積み重ねが、大きな自信につながるのです。
ステップ5:振り返りで次につなげる
テストが終わったら、必ず振り返りをしましょう。
振り返りのポイント
- 目標は達成できたか?
- どの勉強法が効果的だったか?
- 計画通りに進められたか?もし進められなかったのはなぜか?
- 次回改善したいことは?
この振り返りが、次のテストでの成長につながります。うまくいったことは継続し、うまくいかなかったことは改善する。このサイクルを回すことで、自分に合った勉強法が確立されていきます。
親御さんへ:サポートのコツ
子どもの「自分ごと化」をサポートするために、親御さんができることもあります。
- 目標設定を一緒に考える(押し付けない)
- 計画の進捗を見守る(過度に干渉しない)
- 小さな頑張りを認める(結果だけでなく過程も評価)
- 失敗を責めず、次への改善点を一緒に考える
子ども自身が「やりたい」と思える環境を整えることが、何より大切です。
まとめ
期末テストでの点数アップは、「自分ごと化」から始まります。なりたい自分をイメージし、具体的な目標を立て、逆算して計画を実行する。そして小さな達成感を積み重ね、振り返って次につなげる。
このサイクルを回すことで、テスト勉強は「やらされるもの」から「自分の成長のためにやるもの」へと変わっていきます。次の期末テストで、ぜひ実践してみてください!

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