11月は受験生にとって大切な時期

10月が終わり、いよいよ11月。

中学3年生のご家庭では、高校受験が現実的なものとして感じられる時期になってきました。

模擬試験の結果や学校の成績を見ながら、

「今の志望校のままで大丈夫?」

「もう少し安全な高校に変更した方がいい?」

「本人は頑張っているけれど、本当に間に合うの?」

そんな不安を感じている保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この時期に大切なのは、焦って勉強量を増やすことだけではありません。

志望校の選び方、残りの時間の使い方、そして家庭での関わり方を整理することが重要です。

今回は、11月からの高校受験に向けて、親子で確認したいポイントをご紹介します。

① 志望校は偏差値だけで決めない

高校選びを考えるとき、どうしても気になるのが偏差値や合格判定です。

もちろん、現在の学力と志望校の難易度を比較することは大切です。

しかし、高校は合格することだけが目的ではありません。

入学後の3年間をどのように過ごすのか。

その視点も忘れずに持っておきたいところです。

例えば、

  • 本人が興味を持てる学科やコースがあるか
  • 学校の雰囲気が合っているか
  • 部活動や学校行事など、充実した生活が送れそうか
  • 通学時間や費用に無理がないか
  • 卒業後の進学や就職に向けた選択肢があるか

こうした点も高校選びには欠かせません。

「合格できそうだから」という理由だけで選んだ学校では、入学後に後悔してしまう可能性もあります。

反対に、本人が「この学校に行きたい」と思える理由が明確であれば、受験勉強にも目的が生まれます。

学校見学や説明会で感じたことを振り返りながら、改めて本人の希望を確認してみましょう。

② 模擬試験の判定だけで諦めない

11月になると、模擬試験の結果がますます気になります。

特に、志望校の判定が思うように出ていない場合、保護者としては不安になるものです。

しかし、模擬試験の判定は、あくまでもその時点での学力や受験者データに基づく目安です。

判定だけを見て、すぐに志望校を変更する必要があるとは限りません。

大切なのは、結果の中身を確認することです。

例えば、

数学の計算問題で失点が多いのか。

英語の長文読解が苦手なのか。

理科や社会の知識問題で取りこぼしているのか。

同じ点数でも、失点している単元によって必要な対策は異なります。

また、志望校の過去問を解き始めている場合は、出題傾向や得点状況も確認しましょう。

今の自分に足りないものを明確にすることで、残りの時間で取り組むべき課題が見えてきます。

ただし、判定が厳しい場合には、受験日程や併願校を含めた現実的な準備も必要です。

挑戦を応援することと、合格できる選択肢を確保することは、両立できます。

③ 11月からは「何をやらないか」も大切

受験が近づくと、

「あの参考書もやらなければ」

「苦手な単元を全部復習しなければ」

と、やるべきことが次々に増えていきます。

しかし、残された時間には限りがあります。

この時期に大切なのは、すべてを完璧にすることではなく、優先順位をつけることです。

例えば、数学であれば難しい応用問題ばかりに取り組むのではなく、まずは確実に得点したい基本問題を落とさないこと。

英語であれば、新しい単語帳を何冊も増やすより、これまでに学習した単語や文法の定着を確認すること。

理科や社会であれば、頻出単元の中から苦手な部分を絞って復習すること。

受験直前期に向かう今だからこそ、学習内容の取捨選択が重要になります。

「たくさん勉強した」という安心感だけでなく、「合格に必要な力が身についているか」という視点で考えていきましょう。

④ 保護者ができる最も大切なサポート

受験が近づくにつれて、保護者の方も不安が大きくなります。

勉強している姿が見えないと、つい、

「本当に大丈夫なの?」

「もっと勉強しないと間に合わないよ」

と声をかけたくなるかもしれません。

しかし、本人も同じように不安を抱えていることがあります。

そんなときは、結果や勉強時間を確認するだけでなく、

「今、一番困っていることは何?」

「何か手伝えることはある?」

と聞いてみてください。

具体的な悩みがわかれば、必要なサポートも考えやすくなります。

例えば、勉強の計画が立てられないのであれば、一緒に整理する。

進路のことで迷っているのであれば、学校の情報を集める。

疲れているのであれば、十分に休息を取れる環境を整える。

保護者の役割は、すべてを管理することではありません。

本人が安心して努力できる環境を整えることも、大切な支援です。

⑤ 親子で一度、志望校について話してみよう

11月は、親子で志望校について落ち着いて話し合う機会をつくるのにも適した時期です。

その際、最初から大人の意見を伝えるのではなく、まずは本人の考えを聞いてみましょう。

「なぜその学校に行きたいの?」

「高校に入ったら、どんなことを頑張りたい?」

「もし第一志望が難しかった場合、どう考えている?」

こうした質問に、すぐ答えられなくても構いません。

大切なのは、本人が自分の進路について考える時間を持つことです。

そして、保護者の考えも率直に伝えながら、親子で納得できる受験計画を考えていきましょう。

なお、私立高校の推薦基準や併願に関する条件、出願日程などは学校ごとに異なります。

必ず志望校の最新の募集要項や学校説明会などで確認するようにしてください。

最後に|受験は「合格」だけがゴールではない

高校受験は、子どもたちにとって大きな挑戦です。

努力しても、すぐに結果が出るとは限りません。

思うような判定が出ず、落ち込むこともあるでしょう。

しかし、目標に向かって計画を立て、課題を見つけ、努力を続ける経験は、高校入学後にもつながっていきます。

大切なのは、受験を通じて子ども自身が成長できること。

11月からの数か月間を、ただ焦って過ごすのではなく、一日一日を大切に積み重ねていきたいですね。

学びのピットインでは、一人ひとりの目標や学習状況に目を向け、それぞれに必要な学びを大切にしていきます。

受験生の皆さん、そして支える保護者の皆さま。

これからの時間を、未来につながる充実したものにしていきましょう。