「塾では集中して勉強するのに、家では全くやらない」――多くの保護者が抱えるこの悩みには、明確な理由があります。
子どもの行動が場所で変わるのは、やる気の問題ではありません。人間の脳は環境に強く影響され、「この場所では何をする」という無意識の行動パターンが形成されます。塾は「勉強する場所」として脳にインプットされているため、自然と集中モードに入れるのです。
親が誤解しやすいのは「家でやらない=やる気がない」と考えることです。実際には、家は「くつろぐ場所」として脳に刻まれており、勉強モードへの切り替えが難しい環境なのです。リビングのテレビ、自室のゲーム、スマホの通知――誘惑が多く、集中を妨げる要素が溢れています。
さらに塾には「周りも勉強している」という同調圧力と、「先生に見られている」という適度な緊張感があります。この社会的な要素が、自然と学習行動を引き出します。
解決策は環境設計です。家庭内に「勉強専用スペース」を作り、そこでは勉強以外しない習慣を徹底します。リビングの一角でも構いません。スマホは別の部屋に置き、タイマーで区切りをつける。塾と同じ「勉強する環境」を家庭で再現することで、子どもは自然と勉強モードに入れるようになります。
問題は子どもではなく、実は身近な環境にあります。

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